東川町は北海道のほぼ中央に位置し、総面積2247.06平方km、東西36.1km・南北8.2kmの地域で、東部は山岳地帯の大規模な森林地域を形成し、国立自然公園「大雪山国立公園」区域の一部となっています。北海道の主峰といわれる大雪山連峰の旭岳(2,291m)は、東川町域に所在し、豊富な森林資源と優れた自然景観を有し、観光資源としても高く評価されています。
当地域の気候は、上川の内陸盆地に位置するため、夏期で30℃、冬期で-30℃を記録することもありますが、比較的冷涼で住みやすい環境であることから、四季の移り変わりがはっきりとし、高山植物の花々、新緑の森林、色とりどりの紅葉、純白な雪景色など、四季折々の絶景を作り出しています。また、水が豊かな町として、大雪山の大自然が蓄えた雪解け水が長い年月をかけてゆっくりと地中深くに浸み込み、最初に本町全域に運ばれる全国的にも珍しい、北海道で唯一「上水道が無い町」です。
このような条件下における当地域の農産物は、恵まれた環境を受けているとともに、天災や冷湿害の被害も他の産地に比べると比較的少ない地域です。これまでに「米づくり百選の町」「環境保全型農業農林水産大臣大賞」「コープさっぽろ農業特別賞」に選ばれ、東川米が地域団体商標に認定されるなど「稲作+野菜」の複合経営中心の産地として位置付けられています。