宣言書

 国内農業は、地球温暖化や自然災害の増加、農業者人口の減少と生産基盤の脆弱化、新型コロナを契機とした 生産・消費の変化など、多くの課題に直面しています。

 その一方で、食の安全・安心や健康志向など消費者の環境や栄養面に対する意識の高まりから、化学合成肥料・農薬使用の削減が求められる中、これからの食料生産は、生物多様性を育む農業の推進により、持続可能な農業の発展と、豊かな自然・農村環境の維持・継続を目指して行かなければなりません。

 私たちJAひがしかわは、国連の提唱する持続可能な開発目標(SDGs)に賛同し、事業活動を通じてその達成に積極的に取り組みながら、2021 年5月に農林水産省が定めた「みどりの食料システム戦略」を踏まえ、資材・エネルギー調達における脱輸入・脱炭素化・環境負荷軽減の推進、イノべーションなどによる持続的生産体制の構築、ムリ・ムダのない持続可能な加工・流通システムの確立、環境にやさしい持続可能な消費の拡大や食育の推進などに取り組みます。

 2050年までには、東川農業のCO2ゼロエミッション化の実現、化学農薬・化学肥料の使用量の低減、有機農業の取組面積の拡大等の実現を目指すことを、ここに宣言いたします。

2022(令和4)年6月27日
みずとくらすJAひがしかわ

宣言の進め方について

 SDGsを含めた「ひがしかわアグリ2050宣言」「みどりの食料システム戦略」について広く周知し、サプライチェーン段階でど のような取り組みを優先するかなど事前調 査を開始します。

 現在の環境負荷低減対策や持続的な生産活動については、今後もスマート農業の推進や輸出事業拡大とグローバル産地化へ挑戦を継続します。金賞健康米の消費拡大とバイオマス製品の利用促進などSDGsを基本に展開していきます。

 こうした活動により、社会経済の動向や東川農業の現状と課題などを踏まえ “めざす東川農業の姿”や農業者・地域住民への実践成果を「第2次東川町農業ビジョ ン」より具体的に示し迅速かつ確実に進めてまいります。

タイムライン

2022(令和4)年
アグリ2050共同宣言
事前調査開始
2023(令和5)年
第1次東川町農業ビジョン検証・見直し
第2次東川町農業ビジョン策定
2024(令和6)年
ひがしかわライスターミナル機能性精米工場の稼働開始
高度衛生良質米製法(世界初)+機能性健康米製法(北海道初)を導入した「最上級特撰東川米」の販売開始
地域消費拡大「地消地産運動」として東川米宅配事業を開始
ライスレジン製(東川米)の東川町指定ゴミ袋およびコープさっぽろ専用レジ袋の導入開始
東川産の籾を使用した「モミガライト(バイオ燻炭/バイオマス燃料)」製造開始
作物育成診断および収穫適期等の調査ドローンを導入
ひがしかわライスターミナル乾燥調整施設の建設開始
地域バイオマス資源循環加工施設(堆肥場)の建設開始
2025(令和7)年
水田畦畔にグランドカバープランツ(被覆植物)の試験導入(予定)
2026(令和8)年
みどり戦略法・アグリ2050見直し
東川町内教育機関へのライスレジン製品の導入(予定)
2027(令和9)年
2028(令和10)年
2029(令和11)年
2030(令和12)年
アグリ2050・みどり戦略・SDGs目標達成
第2次東川町農業ビジョン検証・見直し
第3次東川町農業ビジョン策定
2031(令和13)年
第3次ひがしかわ農業ビジョンスタート