組合長挨拶

 東川町は、北海道のほぼ中央に位置し、標高2,291mを誇る北海道最高峰の旭岳をはじめとする大雪山の山々から流れてくる天然水や、平野部一面に広がる水田から地下にしみ込んだ地下水を生活水とする道内で唯一、上水道の無い町です。JAひがしかわは、この天然水を『大雪旭岳源水®』と命名し、この豊富な水資源と恵まれた自然環境の中で“水と暮らし、安全な食生活を支えるJA”をコンセプトに掲げ、多彩で高品質な農産物を安定して生産・供給することを目的に「みずとくらすJAひがしかわ」ブランドを立ち上げました。北海道米で初の特許庁地域団体商標に登録された『東川米®』や、厳しい栽培基準と徹底した品質管理でお届けする野菜ブランド『ひがしかわサラダ®』、 米を原料とした日本酒や米菓など加工品開発に日々励んでいます。農産物の海外輸出拡大にも積極的に取り組み、栽培指導や経営相談、生産資材・燃料の供給などの農業関連事業を行うとともに、住民の暮らしを支える貯金や融資、共済、冠婚葬祭など地域に密着した事業も展開しております。2022年6月には持続可能な東川農業の実現を目指して、『ひがしかわアグリ 2050宣言』を行いました。これはSDGsや国の持続可能な食料システム戦略を踏まえ、2050年までにCO2ゼロエミッションの実現や環境負荷削減と社会課題の解決、スマート農業技術の効率的な利用と化学農薬・化学肥料使用量の低減など、生産者や関係団体の皆さんと一緒にすすめています。また、次世代を担う子供たちに農業と食の大切さを考えてもらうため、学校給食への地元産食材の提供やスポーツ支援活動、農業体験学習やポスターコンクールなどの食育活動にも力を入れています。

 JAひがしかわは、これからも“水と暮らし、安全な食生活を支えるJA”として、魅力ある地域農業の振興と豊かな暮らしを支え、安心で信頼され社会からも必要とされるJAであり続けるために事業活動を展開してまいります。今後とも一層のご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

東川町農業協同組合

代表理事組合長